渋谷サクラステージShibiya Sakura Stage
東京都渋谷区桜丘町1番1号
設計 | NASCA+日建設計+鹿島建設+戸田建設 |
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用途 | 再開発 |
構造 | S+SRC+RC |
規模 | 地下4/地上39・地下1/地上30 |
敷地 | 8,072,28㎡・8,478.93㎡ |
延床 | 184,718.31㎡・69,156.19㎡ |
竣工 | 2023.12 |
掲載 | 新建築2024.09,東京人no.475 |
渋谷桜丘は高校時代から馴染み深い街で、渋谷を象徴する変化に富んだ地形に、無数の店や建物がモザイクのように建ち並んでいた。一連の渋谷駅周辺の再開発の中でも規模も大きく、恵比寿に向かう都市計画道路が街区を貫き、さらに後背地には代官山までの住宅地が控えるという稀有な特徴を持つ地区である。 施設内容も駅直近の高層オフィス棟から南端の高層住居棟まで複数の棟が建ち、それらの足元全体を低層部商業階が結び、さらに道路上空を2枚のデッキが繋ぐなど多様な構成となっている。 街区全体のデザインの方針は、地権者代表と各界専門家による「デザイン・マネージメント・フォーラム」(DMF)、次いでブランディング・アドバイザーも加わり、共に街の顔となるさまざまなデザイン検討を行った。「SAKURAストリート」の両側をひと続きの街とするために、低層部には歩くと動いて見える「キネティック・ファサード」や照明・音・サイネージ・霧などさまざまな機能を持つグリッド状の浮雲が随所に顔を出し、街全体を彩っている。 複数の高層棟により土地を高度利用しながら、低層部の各所で周辺の街に繋がる「めぐり歩いて楽しい」歩行ルートを計画した。アーバンコアの重層する螺旋状の円環に始まり、星のように煌めく2階の横断デッキや地形に連続する階段など道路を跨ぐ「にぎわいSTAGE」さらに大地に樹木が根ざす緑の広場まで大小の多彩な広場が設けられている。
撮影 渋谷駅桜丘地区市街地再開発組合